一般的に上水道管は道路に埋設されているため、工事を行う場合には道路の通行規制をすることが必須になり、その影響は少なくかつ短期間で完了することが求められます。

住宅や建物の新築工事や大規模改修工事では、水道本管から分岐した枝管を敷地内まで布設する取り出し工事が行われます。従来は、分岐の際に本管を断水させてから作業を行っていたため、周辺への影響が多大にありました。通常、上水道の分岐管は施主の所有物であるので、工事費も施主負担となることがほとんどです。

分岐工事だけでなく道路の舗装工事も施主負担となるため、工事費を抑えた上で短期間で影響を最小限にすることが求められます。こうした要望を叶える工法が不断水工法です。不断水工法は、水道の本管に割T字管を設置し、割T字管に付属の穴を通してドリルで本管に穴を開けます。この際には断水の必要がなく、水道本管の水圧によって穴あけ時に出る切りくずは外部へとはじき出されるため内部に入ることがありません。割T字管の止水バルブに、敷地まで配管された給水管を接続すれば一連の取り出し工事が完了します。

水道本管の埋設深さなどによって異なりますが、概ね数時間から半日で作業は完了します。取り出し可能な枝管のサイズは、直径13ミリメートルから50ミリメートルまでです。都市ガス管の取り出し工事でも、上水道管の不断水工法に類似した方法が採用されています。

取り出し工事にあたっては事前に、上水道管理者である自治体の水道担当部局や道路管理者である自治体の道路担当部局、警察や消防へ申請手続きが必要です。分岐する配管のサイズは、利用する建物の規模や接続する水道本管のサイズによって決定されるため、同様に水道担当部局との協議が必要になります。

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